植物特設サイト当園が所有する個体から選別して御紹介しています。

アジサイ

科名:アジサイ科
属名:Hydrangea アジサイ属
概要: アジサイといえば、華やかな鉢植えのアジサイや、公園で咲き競うアジサイを思い浮かべる人が多いと思います。
また、「ハイドランジア、西洋アジサイ」という呼び方から、海外に起源を持つ植物と考えてしまいがちですが、その起源は、純粋な日本の植物なのです。
アジサイ科は、30種ほどに分類されています。以下の詳細を御覧下さい。
標準花 標準花 標準花 標準花 標準花 標準花 標準花 葯退花 葯退花 葯退花 葯退花 葯退花 変化花 変化花 変化花 変化花 変化花 変化花 変化花 標準花 標準花 標準花 標準花 標準花 標準花 葯退花 葯退花 葯退花 葯退花 葯退花 雄退花 雄退花 雄退花 雄退花 雄退花 雄退花 変化花 変化花

(Ⅰ)

① ヤマアジサイ Hydrangea serrata

日本列島には、ヤマアジサイ、エゾアジサイ、ガクアジサイという3種類が自生している。ヤマアジサイが朝鮮半島南部に分布することを 除けば、この3種類は、日本列島にしか分布していない。
ヤマアジサイは、3種類の中で、最も小型の種類で、変化に富み、盛んに栽培されている。秋に枝を切ると、翌年開花しない。

標準花クレナイ
標準花クレナイ
標準花クロヒメアジサイ
標準花クロヒメアジサイ
標準花伊予の光
標準花伊予の光
標準花伊予の青絣
標準花伊予の青絣
伊予虹伊予虹
伊予虹伊予虹
雨山黄金雨山黄金
雨山黄金雨山黄金
歌姫歌姫
歌姫歌姫
海峡海峡
海峡海峡
近江紅近江紅
近江紅近江紅
近江姫近江姫
近江姫近江姫
紅剣紅剣
紅剣紅剣
紅十字星紅十字星
紅十字星紅十字星
済州島済州島
済州島済州島
散布水色散布水色
散布水色散布水色
紫紅梅紫紅梅
紫紅梅紫紅梅
深山黒姫深山黒姫
深山黒姫深山黒姫
深山八重紫深山八重紫
深山八重紫深山八重紫
瀬戸の夕紅瀬戸の夕紅
瀬戸の夕紅瀬戸の夕紅
清澄サワアジサイ清澄サワアジサイ
清澄サワアジサイ清澄サワアジサイ
千代の光千代の光
千代の光千代の光
祖谷の風車祖谷の風車
祖谷の風車祖谷の風車
土佐童土佐童
土佐童土佐童
桃色ヤマアジサイ桃色ヤマアジサイ
桃色ヤマアジサイ桃色ヤマアジサイ
白扇白扇
白扇白扇
白富士白富士
白富士白富士
美方八重美方八重
美方八重美方八重
マイコアジサイマイコアジサイ
マイコアジサイマイコアジサイ
豊後てまり豊後てまり
豊後てまり豊後てまり
藍の舞藍の舞
藍の舞藍の舞
藍姫藍姫
藍姫藍姫
新宮テマリ新宮テマリ
新宮テマリ新宮テマリ
土佐風車土佐風車
土佐風車土佐風車



② エゾアジサイ Hydrangea serrata var. yesoensisページ先頭へ

エゾアジサイは、最も雪の深い地域に自生し、冬を雪の下で過ごす北限のアジサイといえる。 北海道から石川県までの日本海に沿った地域に自生し、関東以西の太平洋側にほとんど分布がない。日当たりを好み、 地下水のしみ出る斜面や、斜面と平地のボーダーなどによく見られる。


蛍の舞蛍の舞
蛍の舞蛍の舞
白虎白虎
白虎白虎



③ ヒメアジサイ Hydrangea serrata 'Hime-ajisai'ページ先頭へ

ヒメアジサイは、野生種ではない。このアジサイは、長野・戸隠などの雪深い地方の民家で、 古くから栽培されている大型テマリ咲アジサイが、関東で栽培されている’ホンアジサイ’と異なることに、牧野富太郎が気づき、 ’ヒメアジサイ’と名づけた。(1929年、昭和4年)
名前の’ヒメ’は、小形という意味ではなく、お姫様のように優美だという意味で、名づけたといわれている。



④ ガクアジサイ Hydrangea macrophylla f. normalisページ先頭へ

ガクアジサイは、装飾花を持つ額ブチ咲の花をつけ、基本的には、両性花・装飾花ともに青色である、しかし、伊豆七島にある個体は、 両性花が青色で、装飾花が白色のものが多く存在している、
海沿いの斜面から、波打ち際近くまで自生が見られることから、’浜アジサイ’の別名もある、
地下水のしみ出る日当り地を好み、耐塩性が高い。
樹高は3m以上となる、大型のアジサイで、日本特産種であり、国外に自生地はない。秋に枝を切ると翌年開花しない。


隅田の花火隅田の花火
隅田の花火隅田の花火
三原八重三原八重
三原八重三原八重
天竜千鳥天竜千鳥
天竜千鳥天竜千鳥
伊豆の華伊豆の華


⑤ 園芸アジサイ Hydrangea Garden Hybridsページ先頭へ

園芸アジサイは、「西洋アジサイ」や「ハイドランジア」と呼ばれる品種群を指すが、これらは、日本原産のヤマアジサイ、エゾアジサイ、 ヒメアジサイ、ガクアジサイなどの交雑により作出されたものである。
ガクアジサイは、花が大きく、丈夫で育て易いが、花色が薄く、色幅も狭い。それ故、花色の改良が育種目標となり、ヤマアジサイ、 エゾアジサイ、ヒメアジサイとの交雑が行われた。


夕鶴夕鶴
夕鶴夕鶴
ピクシー桂の舞姫ピクシー桂の舞姫
ピクシー桂の舞姫ピクシー桂の舞姫
ピンクレインピンクレイン
ピンクレインピンクレイン
黒姫黒姫
黒姫黒姫
アリランアリラン
うたげうたげ
コサージュコサージュ
ダンスパーティダンスパーティ
白班入り白班入



[Ⅱ]



① ヤマアジサイ × コガクウツギ Hydrangea serrata × H.luteovenosaページ先頭へ

平地での開花期が、ヤマアジサイは5月下旬~、コガクウツギは5月初旬~と異なるが、山地では、開花期の遅れにより、両種の 自然交雑が起こったものと考えられる。
この種類は、小鉢作りなど小品盆栽風の作品が作り易いが、コガクウツギの性質を受け継いで、排水良くつくることがポイントである。 毎年、植え替えると良い。


酔湖姫酔湖姫
酔湖姫酔湖姫


② コアジサイ × ヤマアジサイ Hydrangea hirta × H.serrataページ先頭へ

ミズシマアジサイ Hydrangea × mizushimarum




③ コアジサイ × ガクウツギ Hydrangea hirta × H.scandensページ先頭へ


奥多摩コアジサイ奥多摩コアジサイ
奥多摩コアジサイ奥多摩コアジサイ


④ コアジサイ × コガクウツギ Hydrangea hirta × H.luteovenosaページ先頭へ

天城コアジサイ Hydrangea × amagiana




⑤ トカラアジサイ × ヤマアジサイ Hydrangea kawagoeana × H.serrataページ先頭へ


トカラの空トカラの空
トカラの空トカラの空


⑥ 台湾トキワアジサイ × 園芸アジサイ Hydrangea chinensis × H.macrophylla 'Charming Blue Ring'ページ先頭へ

工藤暢宏など、群馬県農業技術センターが育成し、品種登録し、2007年から販売した。




⑦ 常山アジサイ × ヤマアジサイ Dichroa febrifuga × H.serrataページ先頭へ

アジサイ科の属間雑種で、稀有な種類である。





[Ⅲ]



① コアジサイ Hydrangea hirtaページ先頭へ




② ガクウツギ Hydrangea scandensページ先頭へ

自生地は、半日陰で、土壌が深く、豊かである。




③ コガクウツギ Hydrangea luteovenosaページ先頭へ

本種は、排水良く、日当りの良い傾斜地や屋根に自生する。


花笠花笠
花笠花笠


④ ヤクシマアジサイ Hydrangea grosse serrataページ先頭へ

屋久島における自生地は、標高の低いところで、道路沿いなどでも普通に生育している。栽培は、やや気難しい。




⑤ トカラアジサイ Hydrangea kawagoeanaページ先頭へ

トカラ列島に自生し、栽培は容易。




⑥ ヤエヤマコンテリギ Hydrangea chinensis ver. koidzumianaページ先頭へ

見た目は、ヤクシマアジサイやトカラアジサイによく似た大きな葉を有する。




⑦ リュウキュウコンテリギ Hydrangea liukiuensisページ先頭へ

沖縄本島北部の極めて狭い地域にだけ分布する種類だが、栽培は容易。




⑧ 台湾トキワアジサイ Hydrangea chinensisページ先頭へ





[Ⅳ]



① ノリウツギ Hydrangea paniculataページ先頭へ

日本原産のアジサイ属で、テマリ咲品種の”ミナヅキ”は、日本で発見され、シーボルトによってヨーロッパへ持ち帰られた。 性質強健で、耐寒性があり、厳寒の冬でも枯死しない。日当り良く、庭植えとして利用すると良い。
新梢(新枝)開花性で、花芽は春に形成されるので、秋から冬に枝を切っても翌年開花する。


ミナヅキミナヅキ
ミナヅキミナヅキ


② アメリカノリノキ Hydrangea arborescensページ先頭へ

北米大陸の東部~東南部に自生する落葉樹である。


グリーンドラゴングリーンドラゴン
グリーンドラゴングリーンドラゴン
アナベルアナベル
アナベルアナベル


③ カシワバアジサイ Hydrangea quercifoliaページ先頭へ

北米大陸の東南部に自生し、秋の紅葉が美しい。
排水良く栽培する。前年枝に花をつけるので、なるべく枝を切らない方が良い。


スノーフレークスノーフレーク
スノーフレークスノーフレーク


④ タマアジサイ Hydrangea involucrataページ先頭へ

福島県以南、岐阜県までの太平洋側の斜面に分布している。
開花期が、夏から秋なので、注目されることが少ない。


ラセイタタマアジサイラセイタタマアジサイ
ラセイタタマアジサイラセイタタマアジサイ


⑤ ヒマラヤタマアジサイ Hydrangea asperaページ先頭へ

旧来からの ’ヒマラヤアマチャ’ からの新名称である。
日本産のタマアジサイに近縁の種で、中国南部、ネパール、台湾、インドネシアなどに分布している。
花期は、ヤマアジサイより2ケ月、園芸アジサイより1ケ月以上遅く、夏から秋の花と考えた方がよい。




⑥ ヤハズアジサイ Hydrangea sikokianaページ先頭へ

西日本の一部 限られた地域に自生している。




⑦ ツルアジサイ Hydrangea petiolarisページ先頭へ

北海道から屋久島まで、サハリン(樺太)、南千島、朝鮮半島南部に自生する。
落葉性のツル性木本で、気根を使って樹幹を這い登る。





[Ⅴ]



① イワガラミ Schizophragma hydrangeoidesページ先頭へ

北海道から屋久島までの山地と朝鮮半島に自生する。
落葉性のツル性木本で、気根を使って樹幹を登る。




② 常山アジサイ Dichroa febrifugaページ先頭へ

中国南部から東南アジアに分布する常緑性低木。


常山アジサイ常山アジサイ
常山アジサイ常山アジサイ
常山アジサイ 細葉常山アジサイ 細葉
常山アジサイ 細葉常山アジサイ 細葉


③ クサアジサイ Cardiandra alternifoliaページ先頭へ

本種の葉は、めずらしく、互生する。




④ バイカアマチャ(梅花甘茶) Platycrater argutaページ先頭へ

1属1種で、日本と中国に分布する。落葉低木。


バイカアマチャバイカアマチャ
バイカアマチャバイカアマチャ


⑤ ギンバイソウ Deinanthe bifidaページ先頭へ





[Ⅵ]



① ウツギ Deutzia crenataページ先頭へ


紅花ウツギ マギシエン紅花ウツギ マギシエン
紅花ウツギ マギシエン紅花ウツギ マギシエン


② バイカウツギ Philadelphusページ先頭へ

前年に花芽ができるので、開花まで、枝を切らないこと。


ベルエトワールベルエトワール
ベルエトワールベルエトワール
雲南バイカウツギ雲南バイカウツギ
雲南バイカウツギ雲南バイカウツギ


③ キレンゲショウマ Kirengeshoma palmataページ先頭へ

1属1種で、夏の暑さと過湿に弱く、栽培は難しい。




















ページ先頭へ ( To the top of the page )